伏せ焼に挑戦(記録木曽野)

【時と場所】
平成16年12月25日(土)半兵衛炭の会会員による伏せ焼き窯による炭焼きが行われました。心配された天気にも恵まれ何とか炭を焼くことが出来ました。場所は半兵衛窯に隣接する農園の一角で日当たりや風向きを考慮して決めました。写真のポールを立てた長さ2mの箇所です。
【床掘り
床掘りは小窯(煙突口)の方へ少し勾配がつくように幅1m深さ30cmほどに掘り、土台木を並べました。土台木はしっかりした太いものを並べました。
【炭木並べ
小窯に煙突を設置し炭木を並べました。炭木は60cm程に切断したものです。下のほうに太い木を並べ上のほうに行くにしたがって細いものにしました。
【炭木並べ
太い木は半兵衛窯で使っている木でしたが、細い木は農園の梅やスモモなどの剪定木を使いました。窯口はブロックや屋根瓦で作りました。
【乗せ木並べ】
炭木の上に小枝を隙間なく積み重ね、さらに農園の土手を刈った茅などの枯れ草で覆いました。出来れば落ち葉などが良かったかもしれないが、伏せ焼きはどこに行っても焼くことが出来るという趣旨から、身近にあるものを使ってみました。
【火入れ】
炭木の上をトタン板で覆い、隙間のないように土を盛り上げます。火入れをするとあちこちから煙が漏れたのでさらに念入りに土を覆い、徐々に火力を強めていきました。作業を始めてから点火までちょうど2時間でした。
【炭化】
点火したのがAM10:30、煙突から白い煙が順調に立ち昇るまでは悪戦苦闘。小窯の周りに土がこぼれて塞がってしまったのか心配したり、団扇で扇いだり、それでも2時間後のPM12:30には煙の温度も75度になり窯口を小さくしました。
【炭化】
炭化は順調に進みました。14:00には80度、16:30には90度、18:30には107度、本来なら夕方までには止め窯になる予定でしたが、窯が大きすぎたのか口を絞りすぎたのか理由は分からず、22:00に140度までになったことを確認し、次の朝早く確認することとしました。
【炭だし】
次の朝5:00に確認に行くと煙の温度は255度、多分窯内の温度は400度を越えているだろう。煙は透明になっていたので、すぐに止め窯とした。仕事の関係もあり2日後に窯だしをしました。静かに土を取り除くと焼け爛れたトタン板が出てきてその下には炭が焼けていました。
【成果】
炭は一個ずつ丁寧に収穫し、トタン板の上に並べました。止め窯がしっかりしていなかったものか、少し火種が残っていて驚きましたが、全部で13.7kgの収穫がありました。松ボックリの鑑賞炭もきれいに焼けていました。半兵衛窯の炭に比べると品質は大分落ちますが、バーベキューには使えそうです。次は子供達と一緒に焼いてみたいと思います。

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