2023年 炭焼き体験に来られた方々

【炭焼体験】 2/10、つくばの池田さんご夫妻が炭焼き体験に来られました。
奥様が竹炭に非常に興味を持っていて、炭パウダーを色々と活用されているとのことでした。
そこで今回は竹炭を焼いてみようと挑戦されたものです。
孟宗竹は自宅近くのお爺ちゃんからいただいたそうで、11月に伐採、竹割り、自然乾燥を3ケ月ほどし持参しました。
竹は窯の半分程でしたが残りはマテバシイなど雑木を入れ焼きました。
池田さんご夫妻は初級・中級と体験しすべて自分達で焼きました。
そして2/19は窯出しの日、春一番でも吹きそうな温かい南風に作業は順調に進みました。
焼けた竹炭は空米袋に4袋あり全部で20㎏ありました。
3ケ月の乾燥でしたが炭には割れ目もなくとてもきれいに焼けました。
奥様はこの竹炭をどう活用しようかと広がる夢に声が弾んでいます。
またお話をお聞かせくださいね。
1/30、清和小学校炭焼き体験三日目、窯出しだ。朝から風の穏やかな晴日となった。 朝は氷が張るほどの寒さだ。窯広場に焚火をして子ども達を迎えた。 焚き火を囲んで体験の説明と注意事項を話す。 8時45分に窯口を開けた。「あれっ、あんなに木を詰めたのに炭が少ない。」 子ども達の第一声だ。「鑑賞炭と同じだよ。木の中の炭(炭素とミネラル)だけが残ったんだ。」と説明。「窯の一番奥にある5本の種類の違う木の炭の重さを計って考えてみよう。」 10時過ぎには炭を出し終わって炭の重さをはかった。やはりクヌギは重く、サクラは一番軽かった。但し資料木の選定にばらつきがあるので、数値的には傾向と考えて欲しい。今回容積は測らなかったけど、ほぼ8割になるのだ。炭の使い方の一例として、資料館の火鉢でお餅を焼いた。 炭を使った焼き物は、炎がなくなった落ち火の時が一番料理に適する。「とても美味し~い‼」薪割りも体験した。今までやったことのないことばかりだ。三日間の炭焼き体験、感動と炭をお土産に子ども達は学校へ帰った。
1/24、清和小学校4年生の炭焼き体験二日目だ。前日4時には煙の温度が83℃に安定したので窯口を小さくし一晩で炭化が進んだ。 早朝6時には煙の温度が200℃になり色も浅葱色に変わりつつあった。10時30分には窯内温度が800℃になり浅葱色が無くなりつつあったのでネラシ作業に入った。 子ども達が炭窯に来たのが12時50分。窯の確認窓から窯の中をのぞくと炭は黄金色に輝いていた。熱風が確認窓から時々噴き出すので慎重に一人一人に確認していただいた。 ネラシは一番下の窯口を開け、徐々に空気を入れながら窯の温度を上げ、炭以外のタールや木ガスまでも取り除く作業だ。体験窯は小さいので3時間やれば十分だ。 止め窯まで時間があったので、資料館で綿繰り機で綿の実を取り、綿弓で綿打ちを体験した。真っ白なふかふかの綿が出来た。 この綿を前日作った鑑賞炭を飾るときに下に敷いて炭を浮き出させるのだ。全部出来なかった分は綿と道具を学校に持ち帰りやっていただいた。 1時半には窯内温度が850℃を超え煙もなくなったので止め窯にした。窯口の二つの口を石とベトで塞ぎ、次に煙突をはずして煙突口をふさぐ。 子ども達は手を泥だらけにしてベトを窯口まわりに叩きつけた。「炭が灰にならないように。」最後に窯口全体をもう一度ベトで密封し洩れのないのを確認し作業を終えた。 綿の白と炭の黒。対照的な体験が印象に残ったようだ。
君津市清和地区は江戸時代から炭焼が盛んだった。
昭和39年の東京オリンピック後、燃料は薪炭から化石燃料に代わってしまったが、それまでは製炭による経済で清和地区はとても豊かだった。
製炭の繁栄には土窯半兵衛(常盤半兵衛)の功績があるが、それらを事前説明をした後、地元清和小学校4年生7名が炭焼き体験に来た。
1/23、体験初日。体験窯への炭木の立て込みと並行してお菓子のスチール缶を使った鑑賞炭づくりをした。
鑑賞炭づくりは、木の実や野菜果物、杉やヒイラギの葉など様々なものをお菓子のスチール缶に入れ炭化させるのだ。
焼く前に重さを計り炭になって計ればミカンであればミカンに含まれる炭(炭素とミネラル)の量が分かるのだ。
早朝から焚火を燃やしていたのでお昼前に鑑賞炭はきれいな炭になった。
「ミカンやドングリがこんなに小っちゃくなった。」「きれいに黒光りしている。」など感動したようだ。
体験窯は5種類の木の重量を計り一番奥に立て込み、すべて立て込むとアブリ作業に入った。
時間の関係で子ども達は学校に帰ったが、窯入れと焚き込みの感触はつかめたようだ。