2022年 炭焼き体験に来られた方々

【炭焼き体験】 12/17(土)、木更津の槙原さんご夫妻が炭焼き体験に来られました。
槙原さんは移住されて今年初めてのお正月を迎えられることだそうです。
新居は薪暖房があるそうですが燃料としての炭がどのように作られるかが知りたくて初級コースを体験されました。
体験前のミーティングで炭づくりは小さな化学工場であることをお話しし、戦後周辺森林の荒れてしまった状況もお話しさせていただきました。
初日は炭木の窯入れから始め、窯口で火を燃やし窯内を温め窯口から煙突間への空気の流体現象をおこさせるアブリ作業をしました。これはとても重要な作業です。
3時間半ほどで流体が起こり、焚き込み作業に進みました。
ご夫妻は窯口で燃やす燃料用の薪を一所懸命割って燃やしました。
16時には煙突煙の温度が82℃と安定したため、窯口を小さくし初日の体験を終了しました。
12/18(㈰)は、早朝には煙の温度が200℃近くなり、セルロースの白い煙に浅葱色のリグニンの煙が混ざり空に高く立ち昇っていました。
18日は川田さんの指導でネラシ・止め窯を行いました。
そして12/24(日)に窯出しをしました。
窯の奥になるほど金属音のする炭が出てきて未炭化部分の無い良い炭が出来ました。
炭焼体験が終わって炭が作られるまでの大変さが理解できたとともに、山林の荒廃にもっと目を向けたいと話されました。
これ今一番大切なことですね。
【炭焼き体験ikeda3】 11/12㈯、つくば市の池田さんご夫妻が炭焼き体験中級コースに挑戦した。
初日は体験用の炭木づくりと燃料用の薪づくりをした。 池田さんは、初級コースを体験して本当の炭焼きは山の木の伐採・炭木づくりから学ぶべきだとの思いから、先ずは炭小屋前に積まれている玉切り原木を炭木に割ることからやってみることにしたのだ。 私は別途予定が入っていたので、朝一番で、金矢・ハンマー・薪割りを使って玉切ったコナラ(L=60cm)の割り方を指導した。 夕方用事が済んで窯へ帰ると炭木も燃料薪もきれいに作られていた。やはり本気で取り組む方は仕事が熱心だ。
次の13日も私は干し柿づくりのイベントの講師を務めるため炭焼き体験へは一切手を出さなかったが、初級コースで提出していただいたレポートがほぼ満点だったので、中級コースは安心して小池さんご夫妻に任せることにした。 思っていた通り16時には、炭木の立て込み・アブリ・焚き込みと順調に進んでいた。 14日も池田さんご夫妻は、煙の色と温度をチェックしながらネラシを十分に行い、15時半に止め窯をした。 ほぼ間違いなく自分達で焼いたことに拍手をする。 炭窯が冷えた20日㈰に池田さんご夫妻が窯出しに来た。 予測通り丁寧に焼いた炭はきれいに焼かれていた。 体験修了式では、前回提出したレポートを改める点を自分達で見つけ、私に確認しながら修正していた。 こうした取り組みが、仕事を自分の身につけることの秘訣であり、私の期待している姿だった。 4日に渡り池田さんご夫妻、お疲れさまでした。
【炭焼き体験ikeda2】 10/4、つくば市の池田さんご夫妻が窯出しに来ました。
窯口を開けた時は、満杯に詰めたはずの木が炭になると大分少なくなっていることに驚きましたが、次々に炭を出していくとシートの上に山の様になり満足された様です。
今回の炭材はコナラだったのでカシやクヌギ炭の重さはありませんが、炭が触れ合う金属音に驚いていました。
三日間の体験いかがでしたか。
【炭焼き体験ikeda1】 9/10、つくば市の池田さんご夫妻が炭焼き体験に来ました。
バーベキューで炭はよく使っているが、どの様にして作られるのかを知りたくて挑戦しました。
炭は大昔から焼かれていましたが、炭窯は現代の化学工場のプラントと仕組みは同じです。
木を窯の中に入れ温度を上げていくと木に含まれている物質が次々揮発し最後に残った炭素を取り出す仕組みで、実際に体験され感動されたようです。
炭焼きの工程で特に重要なポイントは、炭窯に木を立て込み温度を上げるために窯口から窯内を通り煙突の間に空気の流体を起こさせるアブリ作業です。
残暑厳しい中での火燃しは大変でしたが、燃し木を薪割り斧で割りながら温度を上げていきました。
初日はアブリも順調に進み、さらに焚き込み炭化が始まる窯内温度300℃まで上昇させ安定した状態で作業を終えました。
二日目はネラシ作業。
3時間ほど窯口から空気を入れ窯内温度を850℃程まで徐々に上昇させ炭を固くしました。
次は窯が冷めたら炭を出します。窯出しが楽しみですね。
【炭焼き体験negisi2】 5月下旬に初級コースで竹炭を焼いた根岸さん・只野さんが次のステップに挑戦したいと8/12に炭焼き体験に来られた。 5月の時は、ただ夢中で取り組んでいて炭焼工程をメモしておらず、どうして炭が出来るのかを理解できなかったようだ。 今回は地に足を付けた取り組みで炭焼きに挑戦していた。 これで終了リポートの提出が出来そうだ。 楽しみだ。
【炭焼き体験negisi1】 5月28日、東京の根岸さんと只野さんが炭焼き体験に来られました。 根岸さんは、知人宅で水道水を竹炭で浄化したものを飲んだところ、とても美味しかったことに驚き、竹炭はどのように出来るかが知りたくて体験に来たとのこと。 只野さんは根岸さんのお友達で、炭焼にとても興味を持たれていたとのこと。 初日は、アクアラインで事故処理に遭遇し炭窯着が2時間ほど遅れてしまったが、炭窯に宿泊予定だったため予定通り体験していただきました。 2時間遅れで窯入れから始まったが、竹のため事前に割り竹を縄で大束に拵えておいたので、窯入れがスムースに進み大分時間短縮が出来ました。 さらに窯内を温めて煙突に流体現象を起こさせるネラシ作業にかかったところ、折からの東風が窯口に吹き込みネラシの燃料づくりのつもりが、そのまま焚き込みになるほど順調に熱風が窯内へ入り込み、すぐに焚き込み状態となってしまい、2時間遅れがいつもの木炭と同じ16時に窯口を小さくして初日の体験を終わる結果となりました。 2日目の29日は早朝5時過ぎには煙の温度が220℃になっていて、煙の色も浅葱色に変わりつつある状況になっていました。 やはり竹の炭化速度は速いものです。 9時には浅葱色も大分薄くなってきたので、炭を固くするネラシ作業に入り12時に煙が無くなったので止め窯としました。 窯出しは6/5日に来られました。 始めて窯から出す竹炭の金属音にお二人とも驚いていました。 ただ、一番悪い時期に伐採した竹で、乾燥も十分でなかったため、炭の節々の間は縦割れのひびが入っていました。 これはやむを得ないことで、本当にきれいな竹炭を焼くためには竹の成長が終わる10月前後に伐採し、竹を割り雨のかからない風通しの良いところに保管し半月ほど乾燥させ水分を20%ほどにしたものを焼くと、ひび割れのないきれいな竹炭が出来ます。 それでもお二人は自分で焼いた炭をお土産に楽しかった体験を胸に東京へ帰られました。
【炭焼き体験aoki2】 4/7、印西の青木さんが窯出しに来ました。
窯入れした木が通常炭にするカシやクヌギ・ナラではなく庭木が産廃場に持ち込まれたものをそのまま横に窯入れしたものでどのように焼けているかが心配だったようです。
窯を開けてみると丁度乗せ木だけで窯内を満タンにして焼いたようでしたが、炭化はうまくいったようでした。
炭そのものは軽い炭ですが、バーベキュー用には十分使えそうです。
捨てられている木でも炭に使えることに青木さんは感動し、また友達と焼いてみたいと次の挑戦に夢を抱いていました。
【炭焼き体験aoki1】 3/30~31、印西の青木さんが炭焼き体験に来た。
お近くにあった伐採木残材をもったいないので炭にしたいとのことで、事前に軽トラックで炭窯に運んだ。
樹種を確認するとツバキ・エンジュ・ムク・クス・ケヤキ・タブ等々庭木伐採木の様だ。
長さもまちまちなので窯内に立てて入れることは困難だ。
そこですべて横向きにして窯内に入れた。長短の木を密に詰めるのは少々時間がかかったが、青木さんは一所懸命取り組んだ。
初日は、アブリ・焚き込みと順調に進み、夕方には煙突の煙が81℃に安定したので窯口を小さくして初日の作業を終えた。
宿泊は炭窯の広場で軽トラック荷台キャンピングカーで宿泊。夜中に煙温度のチェックをするなど真剣に取り組んでいた。
2日目は10:30からネラシ作業。
通常は窯が小さいので3時間作業すれば煙はなくなるのだが、窯入れの際横積みに炭木を入れたためか少々時間がかかってしまった。
ネラシを1時間延長し止め窯にした。
体験窯初めての横積みの窯入れ、どの様に炭が焼けたのでしょうか。窯出しが楽しみですね。
【炭焼き体験2】 2/27、大房岬自然の家の白井さん神保さんが体験窯の窯出しに来た。
2/4に止め窯をしたものだ。
肌野さんは来られなかったが、ネラシ・止め窯と一人で作業をしたため、炭が全部燃えてしまったのではないかとずっと心配していたとのこと。
出炭後、米の空袋へ炭の種類別に入れ計量してみると次のとおりだった。
炭53.9㎏、バーベキュー炭12.6kg、粉炭9.8kg、スゴウ7.0kg、スボタ3.0kg、計86.3kgだった。燃料として使える炭は76.3kgあったので原木300kgに対して4分の1強、原木はマテバシイなのでほぼ標準の出炭率だった。
肌野さん良かったですね。
【炭焼き体験1】 2/3・4、大房岬自然の家の肌野さん、白井さん、嶋野さんが炭焼き体験に来た。
自然の家敷地内へ炭焼き体験の出来る炭窯を作りたいとのことから肌野さんは二回目の挑戦だ。
肌野さんは1回目の体験を生かし、炭焼体験工程のチェックリストを自作してきて一つ一つの工程を間違いないように進めていた。
初日は窯入れから焚き込みまで順調に進み、翌日はネラシ・止め窯に挑戦した。二日目はたまたま私が携帯電波の届かないところで仕事が出来てしまい不在だったが、肌野さんは止め窯まで、無事終了させた。
【窯レンタル炭焼き】 市宿に移住してきた川田さんは体験窯で数回炭焼きをし炭焼きを覚えた。
炭窯からの景色がとても良いとのことで隣接地を購入し、竹炭をふんだんに使った家を建てる計画だ。
たまたま知人からいただいた孟宗だけの半端物があったので本窯をレンタルし焼いた。
1/23に子ども達3人の手伝いで窯入れ、1/28にアブリ、翌日朝から焚き込み、1/31にネラシ・止め窯と進み、2/4に窯出しをした。
今回窯入れした孟宗だけは半端物で長さが不揃いだったので、丸いまま横にして窯入れし焼いた。割って節を取る作業をしなかったため、多少出炭率は下がったが良い炭が焼けた。
引き続きもう一窯焼きたいと孟宗竹の伐採から挑戦している。
【炭焼き体験2】 1/29、鹿沼のイガシラさんが窯出しに来ました。
自分の持って来た木を自分で炭焼きし、自分で炭を出すという初めての体験にとても感動されたようで、炭を出すたびに「とても良い炭だ‼」と驚いていました。
終了証をお渡しの際、「何としても自分で炭窯を作って焼いてみたい」と将来の夢を話されました。
大いに期待します。頑張ってくださいね。
【炭焼き体験1】 1/22、鹿沼のイガシラさんが炭焼き体験に来ました。
イガシラさんは造園業をされていて、仕事先で発生する処分木に着眼し何とか炭に出来ないものかとの思いから挑戦したものです。
車に仕事先で発生したカシやクヌギを積み込んで来ました。
良い炭が焼ける木です。
打ち合わせ後、窯の中へ入り木を立て込み乗せ木を詰め、アブリ作業、焚き込みと順調に体験し夕方窯口を小さくし初日を終えました。
2日目はネラシ、止め窯と全工程を終了し、炭焼きのポイントであるアブリによる窯内・煙突に流体現象を生じさせること、炭木は窯内が300度ほどになると木自身が熱を出し炭化が進むことを理解されました。
窯出しが楽しみですね。
【炭焼き体験】 1月5~6日に、いすみ市の山口さん親子が炭焼き体験初級コースに挑戦しました。
子どもさんは小学6年生、理科が好きだという。
早速朝のミーティングで炭焼きは炭窯を使って木の中に含まれている炭素以外の物質を揮発させ取り除き炭素を固定させ炭を作る作業であることを説明しました。
課題として窯に入れる炭木のカシ、クヌギ、ナラ、ケヤキが一体それぞれどの位の炭素を含んでいるかを調べることにし、一番奥の小窯そばに重さを計測した試料を4本立てました。(正しくは固定された炭素にはミネラルも含まれている)
当日は北風のため煙突の煙が焚き込み口へ流れ込んだので、体験作業は煙との戦いでした。
それでも両日で炭木の建て込みからアブリ、焚き込み、ネラシ、止め窯まですべて体験し、2日目の午後は思い出を心に大ぶりの雪の中帰宅されました。
止め窯から3日を過ぎた10日、楽しみな窯出しを体験しました。
小さな体験窯ですが、思った以上の炭が出てきて驚いていました。
4本の試料もきれいな炭になって出てきたので、それぞれ炭の重量を計り窯入れ前の試料の重さと比較し後日体験成果を送っていただけることとなりました。
小さな体験が、これからの理科学習に生かされることを願っています。