2021年 炭焼き体験に来られた方々

【レンタル本窯の窯出し】 12/24、スマプラの幕田さんと西倉さんがレンタルした本窯の窯出しに来ました。
体験炭窯で焼いた竹炭がとても良かったので、大きな炭窯に挑戦したものです。
1mに切断した孟宗竹を割り節を落とし束ね炭窯へ入れる。
アブリ、焚き込み、ネラシ止め窯と大変な労働だった。
最後の作業止め窯は終わったのが23時、冷たい夜中に冷たいベトを使っての密封作業、良い経験をしました。
その結果の炭出しが24日。出てくるわ出てくるわ、竹炭が窯前に山積みになりました。
やっぱり汗はかくもんですね。
成果は必ずついてくる。
【炭焼き体験(hatano2】 11/25、炭焼き体験の窯が冷めたので、大房岬自然の家ボランティアの肌野さん金成さんと職員の神保さんが窯出しに来られた。
窯口を開けてビックリ、窯口入り口付近はほとんど灰になっている。
これはネラシの燃料になってしまったためだ。
出した炭を袋に入れ計測してみると70㎏の出炭だ。
平均60㎏程度なので十分な炭が出た。
炭を軽くたたくと金属音がする。良く焼けている証だ。
参加者は次は自分達だけで焼いてみると張り切っていた。
大房岬から炭焼く煙が立ち上るのを想像するととても楽しい。
【炭焼き体験(hatano1】 11/19、20に初級コースに挑戦する炭焼き体験者が来られた。
事前に炭木を持ち込み木づくりをするなどとても熱心なグループだった。
先達は肌野さん。南房総市大房岬自然の家のボランティアだ。
外に同じくボランティア二人と自然の家職員一人の計四人。
2019年9月9日房総半島を襲った台風15号は送電線鉄塔も倒す大暴風雨だった。その台風の直撃を受けた大房岬では岬を覆っていたマテバシイがほとんど倒木になってしまった。
ボランティアで倒木の処理に東京から通われていた肌野さんは何とか倒木を炭にできないかと考え、心ある有志グループで炭焼き体験に来られたのだ。
出来れば自然の家敷地内に炭窯を造って、子ども達に持続可能な燃料の炭焼き体験をさせたいとのこと、その意気込みに熱意を感じた。
体験そのものは初めてだったが、手が空けば次の体験用炭木づくりをするなど熱心に取り組んでいた。
20日の17時に止め窯。炭焼きの臭いを体いっぱいに沁み込ませ満足げに帰られました。
25日の窯出しが楽しみですね。
【炭焼き体験(nakata2】
10/29、松戸の中田さんが窯出しに来られました。
大きな体を折り曲げての体験炭窯の窯出しでした。
小さな炭窯でも沢山の炭が出るのだと驚いていました。
体験炭焼きはすべての工程を体験できます。
中田さんは、いつも調理に使っている炭が沢山の工程を経て作られることに驚くとともに本業の料理自体にもさらに好循環を得られそうとのこと、大いに期待をいたします。
ご苦労様でした。
【炭焼き体験(nakata1】 松戸の中田さんが炭焼き体験に来られました。
現在営業しているジビエを使った料理店を将来ジビエの産地で営業したいとのこと。
狩猟免許を活かし自ら狩りをして素材とし、自分で焼いた炭で美味しく仕上げたい、大きな夢だ。
目的がしっかりしているので、とても熱心に取り組んでいた。
木を熱し275℃になると木自ら発熱し炭化が進むこと、炭窯はそうした環境を生じさせる施設であること。
木の中の物質が高温になるにしたがって炭素以外の物質が次々と揮発すること。窯の温度が上がるにしたがって揮発物質が変わっていくため煙の色が変化していくことなど、実体験が出来たようだ。
窯の温度を上げるためには薪が必要だ。
薪割りも体験した。薪割りを振り落とすときは体の中心から回転半径を大きくすると薪割り先端の力が強くなり木が割れやすいことも会得した。
10月24日・25日で窯入れから、アブリ、焚き込み、炭化管理、ネラシ、止め窯と体験した。
10月29日の窯出しが楽しみですね。
【炭焼き体験(utumi2】 9/23午後、内海さんご夫妻が窯出しに来られました。
南風が吹き込む暑い日となりましたが、お二人は作業服に身を包み汗を流しながら窯出し作業に取り組みました。
窯口を開くとぎっちり詰めた木が大分少なくなっている感じがした。
木は炭にすると容積はほぼ8割となってしまう。加えて入り口部分はネラシの際燃料となるためそう感じるのだ。
しかし窯出しをしてみるといつもと同じように良い炭が沢山出来た。
自分で焼いた成果品を手にしてお二人は感動されたようだ。
窯出し後炭切りを体験し15時から修了式、終了証は生涯の思い出の一ページになるだろう。
お二人は退職後、郷里の京都へ戻り自然燃料を使った田舎暮らしに挑戦するという。炭焼がその一助になることを大いに期待する。
ご苦労様でした。
【炭焼き体験(utumi1】 9/18、東京の内海さんご夫妻が炭焼き体験に来られました。
台風14号が北九州へ上陸し日本縦断するという気象状況でしたが、関東に近づくにつれ温帯低気圧になり小雨は降るものの作業に支障なく体験をされました。
この日は資料館で打ち合わせ後9時から窯入れ作業を体験し、次に炭窯から煙道まで流体現象を押させるためのネラシ作業を行い、この間燃料としての薪割りも会得していただきました。
15時には煙道の流体が十分な力を得たので再び窯口を開き焚き込みをしました。
煙突の煙りの温度は順調に上昇し17時には82℃に安定したので窯口を小さくして初日の体験作業を終えました。
二日目19日は炭を固くするためのネラシの日、煙突の煙が白から浅黄色が混じり始めたのが10時頃、煙の温度も180℃を超え木の成分のセルロースからリグニンが揮発する温度に高くなってきました。
ほとんど浅葱色に変わった12時からネラシをはじめ15時には窯内温度も800℃を超えたようなので止め窯をし、二日にわたる体験作業を終わりました。
23日の窯出しが楽しみですね。
【炭焼き体験(makuta2)】 8月11日、幕田さんが体験窯の窯出しに来る。
この日は6年生と5年生のお子さんとやってきた。
子どもさんに夏休み自由研究の一つとして炭はどうして作られるかを知るために鑑賞炭づくりに挑戦させるためでした。
資料館で先ず勉強会。
空気が遮断された中に植物を入れ熱すると木の成分は温度が高くなるにつれて揮発し煙となって除去され最後に炭が残ることを学ぶ。
次いで実体験、先ずお菓子のスチール缶の中へ炭にする植物を入れる。
この場合、あらかじめ計量してから缶へ入れるのだ。
炭になってから同じものを計量すればその植物に含まれている炭素量を知ることができる。
正確には、炭は炭素とミネラルの固まりなので出来た炭を燃やすと炭素は二酸化炭素となって空気中に飛散しミネラルの灰が残るということも話す。
植物を入れた缶を焚火で熱すること2時間、缶の隙間から水蒸気が出て、やがて火が付く木ガスが出てくる。
煙が途絶えたところで焚火から下ろし缶の温度が下がってから蓋を開ける。
見事に炭になった植物に感動しきり。炭になった植物の計量は自宅に帰ってやることにした。
次はお父さんの焼いた竹炭の窯出しだ。
お父さんは窯の中へ入って真っ黒になって窯出しをする。
およそ30分できれいに焼けた竹炭が小山になって積まれた。
幕田さんは今回の炭焼き体験で何らかのヒントを得たようで、次回は孟宗竹を本窯で焼いてみたいとのこと。
大いに期待したい。
【炭焼き体験(makuta1)】 8月6~7日、習志野の幕田さん西倉さんが炭焼き体験に来られました。
幕田さんは君津市の竹林を活用した事業を計画されているとのことで、先ず自分たちで伐採した竹を炭にすることに挑戦することにしたものです。
二人は事前に60㎝に切断した竹を窯へ運び、窯入れ用に割り、荒縄で束りをし準備をしました。
体験1日目はミーテングの後、束った竹の窯入れ、アブリ、焚き込みと作業は続きましたが、極めて順調に作業が進み、15時には煙突の温度が82℃に落ち着き、竹自ら熱を出して炭化が進む状態になり1日目の体験を終えました。
22時に煙の温度を確認するとすでに100℃を超え、木炭より早い炭化速度になっていました。
2日目、4時には200℃に達し煙の色は浅葱色に変わり、ネラシが早まることを伝えました。
7時には250℃に達し、煙も少なくなり炭化がほぼ終わりになってきたのでネラシに入りました。
ネラシ3時間、煙突の煙はほとんどなくなり、窯内は真っ赤。ゆらゆらと紫の炎が炭材の上にゆれ幽玄の世界です。
一気に止め窯、窯口、煙突とベトで塞ぎ無事作業を終えました。
初めて炭焼きに取り組んだお二人は、流した汗以上の感動を得たようです。
窯出しが楽しみですね。
【炭焼き体験(isikuro2)】
7/31、川口の石黒さんが窯出しに来られました。
猛暑の上、炭窯の中は超暑し、それでも顔を真っ黒にしての窯出し体験。
きっちり炭木を詰めて焼いたのに窯の入り口はほとんど灰となっていた。それでも窯の奥に行くにしたがって良質な炭となっていく。
炭は金属音がする。
納得する炭が出来たようだ。
窯出し後、資料館で体験を振り返っての反省会。大昔から焼かれていた炭が科学的にかなった方法で作られていたことに驚いたようだ。
終了証と焼いた炭を土産に帰宅されました。
炭ガールさん、ご苦労様でした。
【炭焼き体験(isikuro1)】 猛暑のさなかの7月23日、久しぶりに炭ガールが1泊2日の炭焼き体験に来ました。川口の石黒さん。
今は大手法面建設会社の上級主任。15年ほど前に修士論文を書くため高宕山を中心に南房総の山々を駆けまわっていました。
その節、私の県庁当時の仲間A氏と石黒さんが同じ研究仲間であったことから、A氏から私に紹介があり宿泊先や山の状況などを心配させていただいた縁がありました。
専門は地質学、山を駆けまわっていると炭焼きをしていた土窯の跡があちこちに見られたのが記憶にあり、森林を生活の糧としていた往時の思いを体験したく、仕事の合間を縫って来られたものです。
炭焼きは遠い昔から行われていましたが、体験に取り組んで、その工程は極めて科学的で、理にかなったものであることを理解されたようです。
どんな炭が焼けたか、窯出しが楽しみですね。
【炭焼き体験(oowaku1)】
2/28、長柄の大和久さんとその友人お二人がドラム缶窯炭焼きの体験に来た。 三人は30代の同年でとても仲が良く、大和久さんの山へ集まり竹林の活用について語り合っているとのこと。
そこでまずドラム缶窯で竹炭づくりに挑戦することになったそうだ。
当日は風の穏やかな春日になり、土手の河津桜も満開、楽しく体験できた。
炭づくりの知識を学んだ後、自分たちの持参した割竹の窯入れ、大きすぎる竹は薪割りで割り、詰める。竹が足らなかった分は乗せ木を詰めて窯内を満杯にした。
石と粘土で窯口を作り焚き込む。
代わり番子に団扇を使い燃やして、12:30には煙の温度が75℃になり炭化が始まった。
後は、お茶を飲んだりおしゃべりしたり、夕方には近くの銭湯で骨休み。
22:30には煙突の煙も白から浅黄色に変わり、煙もほとんど見えなくなつたので止め窯にした。
炭窯は密封が何よりも大事なので入念に点検しベトをたたきつけた。止め窯が終わり解散したのが23時、窯出しが楽しみだ。
頭上には十六夜の月が冷たく輝いていた。
【炭焼き体験】(oowaku2)
ドラム缶炭窯での炭焼き体験をした大和久さんが4日に窯出しに来た。
今日も風の穏やかな春日。窯口のベトと砂岩の蓋を慎重に取り除くと焼かれた炭が見えた。
乗せ木と竹の炭を取り出しトタンの上に並べた。
炭は少々軽いもののきれいに焼けていた。
米袋へ入れると3袋半あり妥当な出炭量だった。
竹や木が炭化していく情報が煙突の煙の温度と色で分かることを実感されたようで、是非自分の山での炭焼きの参考にしてほしい。

【炭焼き体験(oomori1)】

毎週木曜日に炭窯で販売しているパンを買いに来ている君津の大森さんは市街地に住んでいるが、農業に取り組みたくて郊外に農地を借りて取り組んでいるとのこと。
そんな大森さんは炭窯に来るたびに炭焼きに興味を持ち、薪割りを体験したりしていた。
2/20に体験窯用の炭木が出来たので、午後から炭焼きに取り組んだ。
指導は、当塾で指導員を目指している女性の川田さん。全体日程を計画し20日は窯入れをして体験を終了した。

【炭焼き体験(oomori2)】

2/28、窯を温め煙突に煙の流体現象を生じさせるアブリ作業を行い、順調に作業が進みお昼から焚き込みをし、15時には煙の温度が82℃に安定したので体験を終えた。
3/1はネラシと止め窯。9時過ぎに二人が来て煙の温度と色の観察。
11時過ぎには、煙の温度は250℃を超え、煙も浅葱色に変わったのでネラシ作業に入った。
ネラシ作業が進む毎に窯内の温度は上がり、炭木も金色に輝いてきた。14時過ぎには煙突の煙もほぼなくなったので、止め窯にした。
窯が冷めた3/6午後、霧雨の合間を縫っての窯出し。川田さんの子どもさんも手伝って三人で取り組む。
初めての炭出し体験の大森さんは、木の種類によって炭の重さに違いがあること、炭の断面の違いと美しさ、金属音の炭など炭を手にして感動していた。
窯出しを終えて資料館で反省会。大森さんはネラシ最後の窯内の美しさがとても印象に残ったこと。川田さんは指導員としての取り組みに自信を得たことなど、二人ともとても楽しい炭焼き体験だったようだ。